「研修医なら間違いない」「紹介だから安心」
そんなふうに期待して会いに行って、帰り道で「これ、何の時間だったんだろう…」って思ったこと、ありませんか。
私はあります。
職場の先輩から紹介のお誘い

この頃の私は、婚活というより「彼氏ほしいな〜」くらいの軽い気持ちでした。
そんなある日、研修ローテ先で二つ上の先輩女医さんから声をかけられました。
「私の後輩ですごくいい子がいるんだけど、会ってみない?絶対お似合いだと思うよ」
当時の私は彼氏が欲しかったので、深く考えず二つ返事でOK。場所は先輩の家でホームパーティーとのこと。
ホームパーティー。なんだかおしゃれな響き。
聞くと、同い年で有名なハイパー病院の研修医らしい。エリートじゃん、とそれだけで勝手にテンションが上がっていました。
ホームパーティーと、最初の違和感

当日、部屋は少し暗めで間接照明が柔らかく灯り、壁いっぱいにプロジェクターの映像が映っていて、一気におしゃれ空間。
正直、その時点でちょっとテンションは上がっていました。
紹介、ホームパーティー、研修医。言葉だけで期待値が上がっていく。
そうこうしているうちに、彼が到着。同い年の「そうた君」。
顔は正直普通。でもちゃんとおしゃれしていて清潔感もある。トータルでは悪くない印象。
……ただ、テンションが低い。
「うっす〜」
あれ、思ってた感じと違う。紹介って、もう少し特別な空気があると思ってた。
話してみると優秀なのは伝わるけど、こちらへの興味がほとんど感じられません。
帰り道、静かに残ったもの

帰り道、ふと「これ、何の時間なんだろう…」と思いました。
楽しくなかったわけじゃない。でも、満たされてもいない。
紹介ってもっとキラキラしてるものだと思ってたけど、現実は意外とあっけない。
「気のせいかな」と思っていた違和感
ホームパーティーのあと、とりあえずLINEは交換しました。先輩の手前もあったし、その場の流れでも自然だった。
やり取りは短文で、返信は遅め。そっけないわけじゃないけど、こちらへの興味がある感じがしない。
これって好きって感じじゃなくない…?
ご飯の話になっても「探すわ」と言われたまま動かず、結局こちらから店を提案する流れに。
既読もなかなかつかないし、「携帯見れなかった」と言われるけど——まあ忙しいのかもしれない。それにしても遅すぎるような。
小さなズレが積み重なっていく

当日は駅前で待ち合わせて、そのまま私が予約したお店へ。
特別ひどいことをされたわけじゃありません。
ただ、返事が遅い、段取りしない、ほぼ全部こちら任せ。
小さなズレが、じわじわ蓄積されていきました。
気づいたら、「あ、私だけ頑張ってるかも…」という感覚に。
それでももう一度会った理由
それでも帰りは家まで送ってくれて、並んで歩く時間だけは少し楽しかった。
私の趣味の話をしたときだけ「すごいじゃん」と反応してくれて、その瞬間だけ会話が弾んだ。
でも翌日からまたLINEは途切れがち。上昇気流には乗らない感じ。
それでも私は、2回目の予定を自分から誘いました。
返事はOK。でもやっぱり乗り気じゃない感じ。
二回目デートで確信した

日程変更が何度かあって、「中華が食べたい」と言われたので、また私が店探し。
予約しようか聞くと「その場で決めてもいいしな〜」。
……それ予約する気ないやつじゃない?
その瞬間、「なんで私、また誘ったんだろう」と思いました。
二回目はさらに盛り上がらず、途中で解散。そのまま自然に終わりました。
本当は最初から分かっていた
そうた君の言動から、脈なしなのはなんとなく察していました。
正直に言うと、最初から分かっていました。この人、私のこと好きじゃないなって。
それでも会ったし、それでも誘った。しかも私のそうたくんのことタイプでもなかった。
条件の前で、自分の感覚を後回しにしていた

理由はシンプルで、「エリート研修医」「条件は悪くない」という肩書きの前で、自分の感覚を後回しにしていたから。
相手を人として見る前に、スペックで判断していた。
気づいたら、選ばれる側になろうとして、無理をして、自分を小さくしていました。
私が欲しかったもの
そうた君は優秀で清潔感もあって、婚活的に条件はいい。
でも私が欲しかったのは、そういうことじゃなかった。
連絡の間隔で不安にならなくて、約束で気を張らなくてよくて、「嫌われてないかな」と考えなくて済む人。
ただそれだけでした。
結局、そうた君はそうじゃなかった

もっと私のことを好きで、ちゃんと向き合ってくれる人だったらよかった。
でも違った。それだけ。
紹介だから安心とか、条件がいいから大丈夫とか、そういうのってあんまり関係ない。
合わないものは、合わない。


