婚活で、「結婚後も共働きがいいです」と言う男性は多い。
まあ、そうでしょうねと思う。
二馬力の方が世帯収入は増える。自分一人で家計を背負わなくていい。男性側にもメリットは大きい。
問題は、その「共働き」の中に、自分の家事負担までちゃんと入っているのかである。
妻には働いてほしい。でも自分は今まで通り働く。帰宅時間も変えない。家事は「できる方がやる」。子どものことは、その時考える。
それは共働きというより、妻の仕事が増えただけではないか。
私は婚活で、「共働きでいいですよ」という言葉そのものはほとんど信用しなくなった。大事なのは、その後である。
今回は、私なら3回目くらいまでに見るポイントをまとめる。
「共働きOK」は別に優しさではない
そもそも私は、「奥さんが働くことに理解があります」みたいな言い方にも少し違和感がある。
私が働くことについて、なぜあなたから許可をいただく前提なのだろう。
共働きを希望するなら、それはそれでいい。私も仕事は続けたい。
ただし、その場合は当然、家庭を回す仕事も二人の仕事になる。ここまでセットだと思っている。
「共働き希望です」だけなら誰でも言える。見たいのは、あなた自身は何をする予定なのですかという部分である。
サイン①「できる方がやればいい」で話が終わる
一見、まともに聞こえる。「家事はできる方がやればいいですよね」
私も基本的にはそう思う。問題は、その「できる方」が毎回同じ人にならないかである。
たとえば、自分の方がいつも帰宅時間が遅いのに、「早く帰った方がやればいい」と言う人。
それを毎日やったら、早く帰る側が毎日やるだけである。
形式上は平等。結果は固定分担。
こういう時に聞きたいのは、「じゃあ、片方ばっかりになって不満がたまったらどうします?」である。
そこで、「でも早く帰ってるんだから仕方なくない?」となる人なのか。「じゃあ休日は自分が多めにやるとか調整しよう」となる人なのか。
家事は最初から50対50にできなくてもいい。でも、偏った時に調整する意思があるかはかなり大事だと思っている。
サイン②「便利家電使えばいい」で全部解決したことになる
これもよくある。「今は食洗機とかルンバとかありますしね」
確かにある。私も便利家電は好きである。二人でお金を出して、使えるものは全部使えばいいと思う。
ただ、便利家電は勝手に家庭を運営してくれる妖精ではない。
食洗機に皿を入れる人がいる。洗い終わった皿を戻す人がいる。ロボット掃除機が走れるように物をどける人がいる。ゴミを捨てる人もいる。洗濯乾燥機から出た服は、自力でクローゼットまで歩いていかない。家事の量は減る。でもゼロにはならない。
だから、「便利家電があれば大丈夫」と言われたら、その便利家電を使った後に残る仕事を、誰がやる想定なのかを私は見る。
サイン③「家事代行使えばいいですよね」が妙に軽い
家事代行もいいと思う。二人とも忙しいなら、使えるものは使えばいい。
ただ、「家事代行使えばいいですよね」と言われたら、私は少しだけその先を聞きたい。
「家事代行いいですよね。でもあれって結構お金かかりますよね。調べたことあります?」
このくらいでいい。別に料金表を暗記している必要はない。
でも、本当に利用する選択肢として考えたことがあるのか。それとも、「外注」という言葉を置いて問題が解決した気になっているだけなのか。
ここは違う。
実際にお金がかかると分かった瞬間、「そこまで払うなら自分たちでやればよくない?」となる人もいる。それ自体はいい。
では、その「自分たち」に自分は何割入っているのか。そこまで確認したい。
サイン④ 相手に求めることは具体的なのに、自分の役割はぼんやりしている
これはかなりいる。「奥さんにも仕事は続けてほしい」「料理できる人がいい」「家庭を大事にする人がいい」「子どもは欲しい」
希望はよく分かった。ではあなたは。という話である。
子どもが熱を出したらどうする。お互い繁忙期ならどうする。夕飯は誰が作る。保育園の送り迎えは。自分の実家と相手の実家、どう付き合う。
ここで急に、「まあ、その時二人で相談して」だけになる人がいる。
もちろん全部を婚活中に決める必要はない。でも、相手に求める役割だけ具体的で、自分の負担だけ未来に丸投げなのは気になる。
私は、「妻に何をしてほしいか」より、「自分はどんな夫になるつもりなのか」を聞きたい。
サイン⑤ 苦手や負担を出した時に、急に顔色が変わる
相手の本音は、こちらが「できること」を見せている時より、できないこと、やりたくないことを出した時の方が見えやすいと思う。
たとえば、「平日は毎日料理するのは難しいと思う」「仕事忙しい時は家事できない日もあると思う」と言ってみる。
そこで、「まあお互いそういう時ありますよね」となる人もいれば、急に歯切れが悪くなる人もいる。
こちらが何でもできる前提では優しかったのに、「私はあなたの理想通りには全部やりません」が見えた瞬間に温度が下がるなら、その人が欲しかったのは私なのか、自分の生活を快適にしてくれる妻なのかは考えた方がいい。
3回目までに聞くなら「二人とも忙しい時どうする?」
私は、変に相手を試す質問をたくさん覚えるより、これを聞くようにしている。
「共働きで二人とも忙しい時って、どうするイメージですか?」ここから会話を広げていく。
「できる方がやる」なら、「偏ったらどうします?」。「便利家電」なら、「残った家事はどうします?」。「家事代行」なら、「調べたことあります?結構お金かかりますよね」と一段だけ掘る。
見たいのは、二人の生活について、自分も当事者として考えているか、その姿勢である。
まとめ
結局見ているのは一つ。相手の負担を、自分にも関係のある問題として考えられる人か。
家事が偏ったら調整する。便利家電を入れても残る仕事を引き受ける。必要なら家事代行にお金を出す。相手が忙しいなら、自分の負担を増やす。そういう発想があるなら、料理が多少下手でもどうにかなる。
逆に料理も掃除もできるのに、「それはそっちの仕事でしょ」と思っているなら、スキルがあってもあまり意味がない。
前にも書いたが、私は料理が上手なのに作らない男より、クックドゥしか作れなくても普通に夕飯を作ってくれる男の方がいい。
能力ではなく、二人のために使うかどうかなのである。

